『結婚はこわい』
たくさんの本を出版されている香山リカ氏の本。
以前、著者の本を立ち読みしたことがあるが、
それほど興味が湧かないという印象があった。
だけど、たくさん本が出版されているのだから、
よほどのファンがいるのだろうか。
今回は、この本の評判がよかったので購入。
いつも思うのだが、この著者の本は、結局何がいいたいのか分かりにくい。
たぶん、言いたいことがあるんだろうけど、
いろんなエピソードがあっちこっちしていて、結論が見えない。
著者は「結婚って怖いのよ」とは言っていない。
その代わり、「結婚したって満たされないよ」と。
さすがに驚愕したのが、引用された柏木恵子氏の研究成果。
≪結婚に対する満足度、結婚後14年あたりから夫・妻ともに下がるが、
妻の方が急激に下がる。≫
≪「もう一度結婚するとすれば?」の問いに対して、
中高年世代の夫は「今の妻」、同じく妻は「ほかの人」「しない」≫
すごいな、結婚も14年経てば一体何が起こるんだろう?(笑)
私が思うに、結婚して満たされるものと独身で満たされるものは全く違う。
たぶん著者もそのことは承知していて、
この本でもそのことについてどこかに書いてあるんだろうけど、
著者のエピソードがかなり曖昧で(笑)。
どこに書いてあるか分からない…。
興味深かったのは、「仕事の充実感をフイにして女の幸せを掴まなければならないのか?」という問題提起。
妹を彷彿とさせる(笑)。
「ひとつの仕事に没頭しているときの充実感、陶酔感、なおかつ自分が社会で何らかの役割を担っているという満足感、さらには自分のがんばりに対して賃金、報酬が与えられる喜び。」
筆者が挙げるこれらは、もう私(一生専業主婦)には得られないものだ。
いいなぁー。
ただ可哀そうなのは、筆者が挙げるこれらが他人と共有不可能なこと。
だから、親から「…で子どもは?」とか言われちゃう。
そっちの方が目に見える形で他人と共有できる喜びだからね。
もうひとつ、大きな主張は『オニババ化する女性たち』に対するかなりの嫌悪感。
独身女性がオニババ化なら、結婚女性は砂かけババアという主張を展開(してる印象)。
「砂かけババア」というのは、
結婚女性が抱く独身女性に対する嫉妬やら「結婚はしないの?」といった脅しといった類か…。
『オニババ化』は私も読んだ。
知識人が「結婚っていいわよぉ」って言ったら「古い!」と反論される時代において、
新たなパースペクティブ(←お、久しぶり)で「結婚や出産で女性性を満喫せよ」と。
これが学者かぁという疑問はあったが、
既婚者・子持ちにとってはありがたい話だった。
昨今の自然派思想も同じ類かと思う。
私たち既婚女性は独身女性とちがって一生満たされないものがあるんだもん。
このぐらい承認してくれてもいいかなと思う。


Recent Comments